石井琢磨47都道府県ツアーin仙台の曲目と感想!!完全初見、初めてのクラシックコンサート!

2023年2月25日に仙台市電力ホールで開場された

石井琢磨 47都道府県ツアー 〜ウィーンからあなたの街へ〜 in MIYAGI

に行ってきたので、曲目リストと私の個人的な感想をお伝えします!

前情報一切なし、開場で初めてお顔を拝見した石井琢磨さんに対する第一印象や

演奏された各曲についての感想を述べていきたいと思います!

※筆者はクラシックに関してはほぼ素人!!クラシックコンサートに行ったのも人生初めてです!

【曲目リスト】石井琢磨47都道府県ツアー ~ウィーンからあなたの街へ~ in 仙台

仙台公演での曲目リストを表にまとめました!

曲数作曲者曲目
1ショパンワルツ作品 34 より第1曲 変イ長調 No.1
2ショパンワルツ作品 34 より第2曲 イ短調 No.2
3ショパンワルツ作品 34 より第3曲 へ長調 No.3
4ファリャ火祭りの踊り
5ショパン24の前奏曲作品 28 第15番変ニ長調 (雨だれの前奏曲)
6チャイコフスキー
=プレトニョフ
眠れる森の美女「アダージョ」
休憩
7グリュンフェルト《ウィーンの夜会》ヨハン・シュトラウスのワルツ主題による演奏会用パラフレーズ 作品 56
8リスト愛の夢 第3番 イ長調
9シューマン=リスト「献呈」
10グノー=リスト歌劇「ファウスト」のワルツ S.407
アンコール
11モリコーネ愛を奏でて
12モリコーネニューシネマパラダイス
13サティピカデリー

13:30開演で終わったのは15:30頃!

たっぷり2時間、こんなにクラシックの演奏をたっぷり聴いたのは初めての経験でした。

しかし、不思議とあっというまの2時間でした!!

感想

石井琢磨さんに抱いた印象、また各演奏曲を聴いて私が感じたことをまとめました!

石井琢磨さんの第一印象

プログラムに載っているお写真とピアニストという印象から、

勝手にイケメン・2枚目・王子様系を想像していた私ですが、

マイクを手に取り話し始めると、優しげな雰囲気にほっこり〜

癒し系の可愛い系という印象を受けました!

ショパン /ワルツ作品 34 より第1曲 変イ長調 No.1

軽やかな指運びの中に心地よい “ため” があります。

軽やかな指運びは、ワルツを踊る若々しい二人の足もとを連想させるのですが、

“ため” があることで踊っている二人が本当に没頭している感じが出ているんです!!

1組の美しい踊りを見ている、

かと思えば突然ぶわ〜っと視界が広がって、そこにはなんとも煌びやかな、本当にキラキラした、美しい舞踏会が広がっている…!

そんなふうに、写真のアップと引き、両方の映像を感じさせるような奥行きのある印象を受けました。

石井さんは実際にワルツを踊ることができる!と話されていた(実際に踊ってくれました!)ので

ワルツの足づかいを理解しているからこその演奏なんだろうなと感じました!!

ちなみに踊る石井さんの動画が、石井さんの公式Twitterに上がっておりました!

ワルツが踊れるなんて、素敵ですよね…!!

ショパン /ワルツ作品 34 より第2曲 イ短調 No.2

前述した1番が、10代から20代の若い2人の踊りなら、

こっちの曲はアラサーアラフォーの大人の雰囲気!

重厚さ、濃厚さを感じますが、とてもスッキリ上品で少しもしつこくないんです!

そのためでしょうか、ペアの踊りが目に浮かぶんですが、

2人は恋愛関係ではなく

お互いがプロ意識を持って、お互いの目的のために高め合うというような…

そんな関係が見える気がします。

ベタベタしていないっていうか、聴いていて心地よい軽やかさみたいなものを感じました!

それは1番の曲にも通じていて、こっちは若い2人の踊りなんですけど、

まだ恋とか知らない、興味ない!

今踊る事が楽しいし、それが全てっていう感じが出ていると思いました。

石井さんの弾き方ゆえなんでしょうか、小気味よい軽快さが魅力的ですよね!!

ショパン /ワルツ作品 34 より第3曲 へ長調 No.3

「子猫のワルツ」とも言われている曲ですが、今回聴いた感じはあくまでも華麗なる円舞曲という感じ!

やはり優雅に踊っている人の姿が目に浮かびます!!

あとでショパンコンクールで2位に入賞した反町恭平さんの演奏を動画で見つけて聴いてみたのですが、

こちらは子猫がぴょんぴょん飛び跳ねて遊んでいる感じがします!

石井さんの演奏は反町さんのそれと比べると少しゆっくり、本当にワルツを踊れる感じなんです!

だから踊りが目に浮かぶし、優雅で上品な感じがですのだなぁと思いました。

同じ曲でも、よく聴くと違うものなんですね…!

ファリャ /火祭りの踊り

なんとな〜く、同じバレエ音楽の「ボレロ」を彷彿とさせる、そんな導入から…

ズンチャズンチャズンチャズンチャ・・・・・!!!!!

クレシェンドで湧き上がっていくあの感覚!!

この瞬間、一気にこのコンサートに引き込まれたような気がします。

まるで本当に激しい炎がバチバチと音を立ててステージで燃え上がっているかのよう…!!

曲紹介で石井さんは「魔除けの曲です」と説明してくれましたが、

聴いていると、体の中の悪い部分が燃え上がって無くなっていくような感じ…!!!

なんだかデトックス効果があるような、不思議な快感がある曲でした!

ショパン /24の前奏曲作品 28 第15番変ニ長調 (雨だれの前奏曲)

この曲を聴いているときに、ピアノの音色の後ろで雨音が聞こえたように感じていました。

本当に、雨音流しているのかと思って「え?そういう演出?」と思ったりしましたけど、

そんなわけない

雨音を錯覚させてしまうほどの演奏、石井さんの腕なのでしょう。

演奏の前に、石井さんから曲紹介があって、

ショパンが繊細な人だったということや、

嵐の中帰ってこない彼女を心配しながら作曲したということを説明してくれました。

説明の中、ふ〜んショパンってそういう人なんだぁとなんとなく想像していたけど、

演奏を聴くと、もう一発でショパンがどんな人なのかを身近に感じるから不思議!!

「繊細」って言葉にすると一つの意味合いだけど、演奏に乗せると無限に広がっていく…。

改めて、音楽って物凄いなあと思いました。

ショパンが嵐の中、心配しながら彼女を待っている…。

そこには不安や葛藤があるのだけど、

そういう負の感情ですらショパンという人間性、音楽性というフィルターを通ると甘美な、美しいものに変換されてしまうような。

とにかく圧倒的に美しい曲だと思いました!!!

石井さんが演奏の前に、

「終わり近くの、光が差し込む空の晴れ間を感じてほしい」

と言っていたんですが、確かに見えました!!

私だけでなく、きっと会場の全ての人がその晴れ間を見たと思います!!

あの一体感、最高でした。

チャイコフスキー=プレトニョフ /眠れる森の美女「アダージョ」

石井さんの説明によると

「眠れる森の美女」は「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」と合わせて3大バレエの一つ!

今回演奏されたのはオーロラ姫と王子様の結婚式の場面で流れた曲。

幸せいっぱいの中に見える、優雅さ、上品さ、キラキラした美しさ…!!

幸せな時間でした〜!!

グリュンフェルト /《ウィーンの夜会》ヨハン・シュトラウスのワルツ主題による演奏会用パラフレーズ 作品 56

今回のコンサートで、私が一番いいなあと思ったのがこちらの曲でした!

この方の奏でる

ズンチャッチャ♫ ズンチャッチャ♪ は

どうしてこんなに心地よいのだろう…!!

凄まじい多幸感に、思考を奪われました!!

軽快に伸びやかに歌い上げる音色がとても素敵です。

ふつふつと沸くお湯のような…滑らかさ清らかさが身体に染み入ってくるんです!

ああ音楽ってすごいんだな、魔法だなと思わせてくれた一曲です。

リスト /愛の夢 第3番 イ長調

あ、この曲は聴いたことがある!!

クラシック初心者の私でも知っている、有名な曲!!

石井さんの曲紹介では

「クラシックの中のラブソング。中でも愛の夢は壮大なもの、人類とか宗教、神様とか世界へ向けた愛の歌です。」

と話してくれました!

美しい…本当に。…うっとり。

演奏に、酔いしれてしまいました。

シューマン=リスト /「献呈」

石井さんの曲紹介によると

「こちらのラブソングはシューマンが、結婚式の前日に恋人に捧げた愛の歌」

とのこと。

後で調べたら「献呈」とは「君に捧ぐ」という意味なんですね。

自身の内側にこんなに豊かなものを持っていて、それを表現できるシューマンって人は一体どんな人だったんだろう。

「愛」と一口に言っても、10人いれば10通りの愛し方があって、

自分の愛し方を音楽でこんな風に表現できること、

そして時代を超えてそれが優れた演奏家の手によって私の耳まで届くこと。

そのようなことに、感動した一曲でした!

グノー=リスト /歌劇「ファウスト」のワルツ S.407

ファウストのお話はうっすら聞いたことある程度で、メフィストフェレスに魂を取られちゃうってところから、

なんとなく暗い曲かな、と想像したんですが、

全然違いましたね!

明るくて、むしろ楽しい!!けどどこかしら付き纏うような妖しさが見え隠れして…。

家に帰ってきてから、ファウストのお話をちょこっとだけ調べてみたら、

「死後の魂の服従を交換条件に、現世で人生のあらゆる快楽や悲哀を体験させるという契約を交わす。」

というものだったんですね〜。

ファウストのお話にすごく興味が湧きました。単純じゃないんですね…。

ファウストのお話を読んでから、再度聞いてみたいと思った一曲でした!

ちなみに、この曲は2022年に発売された石井琢磨さんのCD「TANZ」にも収録されています!

モリコーネ /愛を奏でて

さあ、ここからはアンコール!!

音が、気持ちいい〜!!

まだまだ聞いていた〜い!!!

モリコーネ /ニューシネマパラダイス

モリコーネさんという方を私は今まで知らなかったのですが、映画音楽の方なんですね!!

前曲「愛を奏でて」の映画「海の上のピアニスト」、「ニューシネマパラダイス」。

どちらも名前だけは聞いたことがある映画。

ぜひ観てみたいと思いました!!

サティ /ピカデリー

ノリノリの琢磨さん!!盛り上がる会場!!素晴らしいコンサートでした!!!

まとめ

石井琢磨の47都道府県ツアー 〜ウィーンからあなたの街へ〜 in MIYAGI

の曲目リストと各曲に対する私の個人的な感想をお送りしました!

今回前情報一切なしで乗り込んだ、しかも人生初のクラシックコンサートでしたが、

今やもうすっかり虜!!琢磨さんのファンになってしまいました!!!

もう一度、今度はファンとして聴きに行きたい!

そんな素敵なコンサートでした!!!

最後までご覧いただき、どうもありがとうございました!

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